森下システム


森下システムのコンセプト

まず、森下システムのコンセプトをざっと押さえておこう。

森下システムは、飛車先を突くのを後回しにし、玉の囲いを優先する。
そして、相手の出方を見てから攻撃形あるいは迎撃形を決めるというものである。

相手の出方に応じ、駒組みをすすめることになるので、
常に相手より一歩先ん出る構えを取る事が可能である。

このような指し方自体は森下九段のオリジナルというわけではない。
しかしながら、深い研究を加え、体系立てたのは森下九段に他ならず、
そのため、森下システムと呼ばれるようになった。


後手が受けに回ったときの指し方

まず、森下システムに対し、後手が、受けに回る展開を志向した場合は、
先手はゆっくりと▲4七銀型の攻撃形を作ればよい。
そして、スズメ刺しから一歩を手にして、攻めればよい。
悠長なようであるが、後手の構えに対応しており、先攻されることはない。

参考棋譜はこちら


後手棒銀に対する森下システム

棒銀に対する森下システムの方針は、6筋から盛り上がって、
右銀を6六まで持ってくるのが定跡。

参考棋譜はこちら


後手棒銀模様に対し3筋の歩を交換する指し方

棒銀模様に対する森下システムの指し方として、3筋の歩を交換する指し方もある。
この場合は、後手も7筋の歩を交換する展開になるが、やはり6筋から盛り上がって、
あとは、角のにらみで後手陣を牽制しつつ、駒組みを進めればよい。
形勢は互角だが、先手陣は後手陣に比べて動きが楽であり、戦いやすいといえる。

参考棋譜はこちら


森下システム消滅

森下システムの弱点はあまりにも早く玉を囲ってしまうことにあった。
そこで登場するのがスズメ刺し。先手では消えたはずだった戦法が
森下システムの流行をきっかけに復活を遂げた。
右金を4三にあがらず、5二においたままで端に殺到するのである。
本家森下はこの将棋に敗れ、森下システムを封印する。
そして、それ機に大流行した森下システムはほとんど指されなくなった。

参考棋譜はこちら