横歩取り△2五角戦法


横歩三年のわずらい

先手が▲3四飛と歩をかすめ取ったところを△2五角と打って
咎める。それが後手△2五角戦法である。
かつて、この△2五角があるため、▲3四飛と取るのは先手が
まずいとされた。俗に言う「横歩三年のわずらい」である。
具体的には、△2五角には、▲3二飛車切りの一手であり、
駒損が大きく、先手は指し切りというのが定説であった。
それに挑戦したのが木村義雄14世名人。▲3二飛車切りから
▲7九金と、絶妙な指し回しで後手△2五角戦法に打ち勝ち、
この戦法が深く研究されるきっかけとなった。
では、本当に先手は▲3二飛車切り以外の選択肢はないのだろうか。
次項でそれを検討することとしよう。


▲3六飛の変化・後手△8六歩

ざっと変化の一例を挙げたが、後手は駒組みに気を使わなければならず、
先手がややよいと言えそうだ(羽生の頭脳9p.58参照)。
次項で、もうひとつの変化を見ておこう。


▲3六飛の変化・新手▲2七角

手順中、▲2七角が新手で、先手が指しやすいようだ。
やはり後手は、まとめにくい。
まだ、未開拓の部分は多いと思われるが、以上の検討から、
△2五角戦法は徐々にすたれていった。